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11月:干し芋 “えな”里山の恵み  2019.11.1

 

いよいよ食欲の秋到来ですね。

栗やかぼちゃ、さつまいもなど、

秋に旬を迎える食べ物はたくさんあります。

 

里山に暮らす人々は山の恵みをご飯に混ぜて炊き上げたり、

冬に備えるために干して保存食にしたりしてきました。

 

また、干した野菜や果物は甘みが増すので、

お菓子が貴重な時代にはおやつとしても珍重されたそうです。

 

 

 

 

噛めば噛むほど甘みを増す干し芋。

スーパーなどでよく見かけるほどメジャーな食べ物ですが、

若い人や子供にはあまり馴染みがないのではないでしょうか。

 

モンブランやスイートポテトなど

さつまいものスイーツは毎年安定した人気を誇っています。

それらに比べると干し芋はちょっと地味な見た目かもしれませんが

実は食物繊維やビタミンC、カリウムなどが豊富に含まれています。

 

美味しい干し芋の見分け方は、表面に白い粉がついているかどうか。

この白い粉はカビではなく、さつまいもを乾燥させる時に浮き出た糖分で

それだけ甘みが凝縮されている証拠ともいえます。

 

そんな方には干し芋を水に浸してラップに包み、

栄養豊富で甘い干し芋ですが固いのが苦手という方も、

レンジで温めるとしっとり柔らかな食感になります。

水ではなく牛乳に浸しても美味しいそうですよ。

 

 

 

 

柿が赤くなると医者が青くなる、と聞いたことはあるでしょうか?

滋養に富んだ柿を食べれば病気知らずになれる、という意味ですね。

 

柿には甘柿と渋柿があって、驚くことに甘柿よりも渋柿の方が糖度は高いのです。

そのため、干し柿に使われるのは渋柿の方なのです。

 

乾燥させることで渋さと水分が抜かれた渋柿は、

元々の大きさの三分の一程度になります。

しかし、旨味がぎゅっと凝縮された実は砂糖よりも甘く、

βカロチンとビタミンAが大幅に増えるそうです。

 

見た目はしわしわでこじんまりとしていますが、

一口食べればその濃厚な甘みにきっと驚くはず。

 

 

恵那で作られている干し芋や干し柿は、秋になると道の駅などで買うことができます。

先人の知恵と工夫がつまった干し芋や干し柿、ぜひ一度食べてみてくださいね。

 

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